マルチクラウドいかがですか?

Anchor ポッドキャスト配信に触発されました。

クラウドを提案したことも運用したこともない出遅れインフラエンジニアが勉強してみた記事です。 こういう考え方もあるよ!とかあれば教えていただけますと幸いです。

本記事は、クラウドに移行すべきか?ということは主旨ではありません。あくまでマルチクラウド

speakerdeck.com

勉強するにあたり、上記記事を参考にさせていただきました。大変勉強になりました、ありがとうございます。

お品書き

1. はじめに

SIerの立場でオンプレミスしか利用していない企業にマルチクラウドを提案することを想像しながら、資料を読んでみました。 資料を読む前からマルチクラウドを提案しなければいけない状況が辛い。

オンプレもクラウドもベースの知識は同じですが、複数のクラウドを運用するというだけでも、管理画面が違ったり、用語が違ったりして要員そろえるだけでも大変そう。。

(私の知りうる界隈では)Linuxの設計構築というだけでも人が見つからないのに、クラウドできるぜ!っていう人がいると思えない。 まぁいいか。お勧めしないけどお勧めしなくちゃいけないシチュエーションなんか、いくらでもあるもんな。割り切って考えよう。


2. SLAと主要クラウドの障害件数

耐障害性観点からマルチクラウドを薦める前に、クラウドもコンピュータなんだよ!彼だって壊れるんです。

契約レベルではオンプレミス環境のシステムも情シスとベンダー間でシステムのSLA定義しているんでしょうけど、 情シス部内の担当者ですら知らない状況なので、意識もしてないんでしょう。だからクラウドSLAがどうだって大丈夫。(だと思う)

クラウドと聞くと停止しないという妄想に囚われている情シスの人はいるんで要注意ですね。

偉そうに書いたけど、どれぐらい障害が発生しているのかすら知らなかったので、ざっくり調査。

脱線:主要クラウドの障害件数調査

Twitterに速報流れてくるようになってるんですね~、便利✨

サーバ台数やシステム構成などはクラウドごとに違うので、ツイート数が多いから壊れやすいというわけではないですヨ。 何が言いたかったかというと、世間で話題になっている障害以外にもそこそこ起きてるんだ。ということを再認識できました。




3. Azureにおける耐障害設計

クラウドも壊れる。ということを理解してもらったうえで、特定のクラウドのみを使う場合の耐障害性の考え方を紹介。

従来オンプレで考慮・設計されていることがそのままクラウドでも利用できますよ程度の話ですね。

  • Case1. 物理筐体の部品が壊れる

    • ハードウェアレベルで冗長化されているため、クラウドサービスとしての対応は無し(だと思う) 
    • オンプレ環境と考え方は同じですね。クラウドということで見えなくなっただけの話。
  • Case2. 物理筐体のごとダウン

    • 可用性セット 異なる筐体に仮想マシンを配置
    • オンプレ環境のシステムでも必ずそうしますね。
  • Case3. お隣のデータセンターだけダウン(んなことあるぅ?)

    • 可用性ゾーン(アベイラビリティーゾーン)
    • 理解できない。これ何のためにあるんだろう。概念として新しい話ではないけど、オンプレのみの利用のお客様ではこれに類する障害設計を考慮している話は聞いたことが無いです。アベイラビリティーゾーンが違うから助かったー、なんて状況あるんですかね。隣り合うのAのデータセンターは落ちたけど、Bは助かったー。なんて考えにくい。データセンターの計画停電?(笑
  • Case4. 関東で地震が起きて、関東一帯のデータセンターが壊れた!

    • マルチリージョン ⇒ 異なる地域にデータセンター(筐体(仮想マシン))を配置
    • 東日本大震災を受けて、災害対策用の環境を構築する企業も増えたので新しい考え方ではないですね。




4. マルチリージョンとマルチクラウドを薦める理由

ふぅ。やっと本題。クラウドもやっぱり壊れるもんなんです。ちゃんと設計しないといけないよね(当たり前)

特定のクラウドだけで耐障害性を高めて備えることもできるけどマルチクラウドという考え方もできますよ!

ん・・・?マルチリージョンはわかるよ。以下3つが解消すればいいので、現実的な気がする。 *1

  • ユーザーアクセスの切替
  • リージョン間のストレージ同期
  • 不整合データの解消

障害性の観点からマルチクラウドにすることが果たして、メリットあるのか。

SaaSとかそういうレイヤーでこっちのクラウドでしか使えないものがあって、マルチクラウドにせざるを得なかったのであれば、しゃーなしですか。 (個人的には特定のクラウド単独でできる道を探ったほうが絶対いいと思うけど)

それとも世界の最先端の方々は、クラウド企業がどこかつぶれるかもしれない、 データ漏洩やセキュリティ問題で立ち行かなくなるかもしれないところにまで目を向けているのかな。。



ということで本日の結論は、耐障害性の切り口でマルチクラウドを薦めるのは難しいのではないでしょうか。(結論になってない)



予告

受け入れがたい事実。このままではマルチクラウドが提案できない。そういったら上司に怒られる。彼は嘆く。マルチクラウドに未来はあるのか。

次回「マルチクラウドどうっすか?(震え声」

この次もサービス、サービスぅ♬


エレアコ🎸経過報告

到達度:4/10000時間 前日比+1h

練習メニュー:CDGEmのコードチェンジ、8beatストロークアルペジオ(右手のみ)

~おしまい~

*1:技術的な仕組みは理解しておきたいので、「マルチリージョンをどう使うか」は次回